タロットは危ない?占いとの上手な付き合いかた

タロットは一種の降霊術のようなもので、危険だ。という話を耳にしました。本当なのでしょうか。私の考察を書いてみました。

私としては、危険なものではないと考えています。

タロットの起源が霊的なものや、障碍者の感覚を詰めたものだとおっしゃるかたもいます。しかしながら、それを言い出してしまうと、歴史のある神社や仏閣なども、それ相応のパワーがありますからね。パワースポットと言われるのもそういう由縁でしょうから。

さて、私が個人的に占術を通して、危険だと感じることは、少し論点が違います。発信者と受取手の関係性です。

あまり良くないなと感じるのが、「いつでもポジティブでなければならない」「占いの結果が悪かったから何もいいことはない」などという、一種のポジティブ依存と占い依存です。

今日の天気であっても、晴れる日もあれば、雨が降る日もあります。晴れたから、良かったこと、悪かったこと。雨だったから、良かったこと、悪かったこと。それぞれ。人間は基本的に不安定なのですから、いつでもポジティブでなければならない。ましてや、ネガティブは許されない。というような、偏りと押し付けがいちばん怖いと考えています。

喜怒哀楽。泣いた日があるから、笑える日々が素晴らしくしあわせだと感じるのではないでしょうか。

私自身、過去に何もうまくいかない時期がありました。毎日がつらく、うつむくばかり。そのようなときに、「いつでもポジティブでなければならない」「あなたと一緒にいると不幸がうつりそうだ」と言われたことは、とてもつらい経験として今でも残っています。

タロットの話に戻りましょう。

例えば、あまり良くないカードが出たとして、「良くないんだ」「もうだめだ」となってしまっては本末転倒でしょう。飽くまでも、タロットは今の自分の状況を客観的に見るツールだと私は考えています。

それならば、どう改善したら良いのか、注意するべきことは何か、そういったメッセージをお伝えしたいです。

俯瞰で見る、少し他人事のように見る。このくらいの温度感と距離感がちょうどいいですね。未来は100パーセント決められたものではないでしょう。あなた自身が作って、歩んでいくものですよ。

自戒も込めて。